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医療用のリンパドレナージュ資格とは?

医療用のリンパドレナージュ資格とは?「リンパ浮腫」という言葉を聞いたことがありますか?

リンパ浮腫とは、乳がんや子宮がん、卵巣がんに前立腺がんなどの患者さんが手術の際にリンパ節を取り除いてしまう事で生涯にわたって腕や脚がむくんでしまう症状のことを言います。
症状のレベルや発症時期には個人差があり、術後直ぐに浮腫みが出る人も居れば術後10年以上たってから発症するという人がいます。
レベルもそれぞれで、初期段階ではほとんど症状がなく日常生活を送ることができ、中等度は浮腫みはするが日常生活を送ることが出来る、重症になると歩くことも難しく象の足のように腫れあがってしまい日常生活を送る上で支障が出るほどです。
症状が出る場所は鼠蹊部や陰部、腕です。
現在リンパ浮腫には4つの方法があり、スキンケアや医療用リンパドレナージ、圧迫療法に運動療法です。
ではリンパ浮腫のそれぞれの治療方法とリンパドレナージについて詳しく見ていきましょう。

複合的理学療法とは?

上記であげた4つの方法を総称して「複合的理学療法」と呼ばれています。
我が国で行っているリンパ浮腫の患者さんに対しての治療方法は、この4つを柱に行われています。

〇スキンケア

まずスキンケアです。
リンパ浮腫になると肌が乾燥し、肌本来が持っているバリア機能が低下してしまいます。

バリア機能とは、肌が外部刺激から肌を守るために備わってるもので、乾燥によってバリア機能は低下し、肌荒れや感染症などが起こりやすくなります。
そこでそれを防ぐためにクリームを塗って保湿対策に努めるという方法です。

 

〇医療用リンパドレナージ
2つ目の医療用リンパドレナージとは主にハンドマッサージです。

エステサロンで行われてるリンパドレナージは機械を用いて肌を刺激するという方法ですが、医療用リンパドレナージとは手で優しくリンパの流れに沿ってマッサージを行うという事です。
ここで気を付けるポイントがあります。
それは、私たちの皮膚のすぐ下にはリンパ管があります。

このリンパ管はリンパ液が流れる為の管であり、リンパ液の中には身体の老廃物を流して排出をするという大切な役割をしています。
このリンパ管ですが、マッサージをする際に力を入れたり痛みを伴うマッサージを行うとリンパ管がつぶれてしまい効果が半減してしまいます。
方法としては優しくゆっくり丁寧に行うことがポイントです。

圧力も肌の上を撫でている感覚が分かる程度で大丈夫です。
優しくマッサージをすることでリンパ管をつぶさず効率よくリンパ液を流すことが出来ます。

 

〇圧迫療法
3つ目の圧迫療法とは、着圧ストッキングや包帯を巻きつけて圧をかけるという方法です。
こうすることでリンパ液をより流れやすくする目的があります。

 

〇運動療法

4つ目の運動療法は、この着圧ストッキングや包帯を巻いたまま運動をするという事です。
そうすることで皮膚が動き擦れることですぐ下のリンパ管も刺激されるので浮腫みの解消につながります。

 

医療用のリンパドレナージュの資格を取得するには

医療用のリンパドレナージュの資格は誰でも簡単に受けることができるわけではありません。
受験資格は、医師や看護師などの医療従事者や作業療法士や理学療法といった医療従事者に限ります。

リンパドレナージュに関しての正しい知識や技術を身に付ける為には、まずは認定校において自分にあったコースを選択して受講し、認定試験に合格する事が条件になります。
この認定試験が無事に合格すれば、晴れてリンパ浮腫セラピストとしての認定資格が発行されます。

実は最近このリンパ浮腫という治療は保険適用になったばかりです。
そのため医療従事者の育成を図るためにリンパ浮腫セラピストという認定資格が発行されるようになったのです。
このリンパ浮腫セラピストの受講資格は医師や正看護師、作業療法士に理学療法士といった医療従事者に限ります。

受講内容はリンパドレナージの基礎からスキンケア方法、男性着衣や包帯を使った圧迫方法に日常生活での指導が入ります。
カリキュラムは厚生労働省後援の新・リンパ浮腫研修委員会が策定する「専門的なリンパ浮腫研究に関する教育要綱」に準じたプログラム編成になっています。
講習の後に修了認定が行われ審査をします。

修了試験を合格し、クリニックの研修を終えた人が修了証を発行されます。

人の手による優しいマッサージが基本です

リンパ浮腫患者向けのマッサージとは、強くもんだりさすったりという痛いマッサージではなくお肌の上から優しくなでるようなマッサージが基本です。
資格を取得すればリンパ浮腫患者さんのケアをする事や日常生活を送る上でのアドバイスをすることが出来ます。

まだまだ日本ではこのリンパ浮腫セラピストという資格保有者は少なく、患者さんの人数と比較をしてもその人数の少なさは目立ちます。
専門的な講習を受けて修了試験に合格すれば、リンパ浮腫セラピストになる事が出来ます。
医療従事者でリンパ浮腫患者さんのケアに携わりたいという人は、ぜひリンパ浮腫セラピストを目指してみましょう。