リンパマッサージは体内の滞ってしまったリンパ液を、体の各リンパ節に流し込む事によって排出し、流れをスムーズにする方法です。
しかし自分だけでやろうとしても難しいので、リンパマッサージスクールで行われている正しいやり方を知識として覚える事が重要です。
一度覚えてしまえば、後は簡単に行う事が出来ます。
正しいウォーミングアップの方法
リンパマッサージを行う場合、いきなり自分がケアをしたい所から始めるのはあまり良くありません。
マッサージを行う前に、まず最初のウォーミングアップとして、鎖骨のリンパからほぐし始めるという事が重要です。
何故なら、鎖骨のリンパは、全身のリンパ液が最終的に集まってくる箇所で、この部分がきちんとほぐれていないと、いくら自分がケアしたい所を重点的にマッサージしても、静脈にリンパ液が流れ込んでいかず滞ってしまうからです。
その為、マッサージで流してきたリンパ液を、スムーズに静脈に流すには、まず最初に鎖骨のリンパをほぐさなければなりません。 しかし鎖骨といっても左右あります。
右部分のリンパは主に右上半身や右腕、右側頭部のリンパが集まってきますが、左部分のリンパはそれ以外の場所のリンパ液が流れ込んできます。
その為、特に左鎖骨リンパの流れをまず最初によくしておくと、マッサージやストレッチ効果がより良くなるのでおすすめです。
では具体的に正しいウォーミングアップとして、どのように鎖骨リンパをほぐせばよいかというと簡単です。
まず鎖骨のくぼみ部分に指2本を当てたら、内側をさするように優しくマッサージを行います。
左の鎖骨のくぼみは右の指で行い、右の鎖骨のくぼみは左の指で行うと、同時にほぐす事が出来、時間の短縮をする事が可能です。
これをウォーミングアップとしてやる事で、マッサージもより効果的になります。
リンパマッサージスクールで教わる手と指の正しい使い方
リンパマッサージにおける手と指の正しい使い方ですが、基本的には押すとなでるだけです。
押す事でリンパ節に詰まった老廃物を押し出し流れやすくなります。
リンパ節は体内のリンパ管が集まっている中継点の事で、ここのつまりを解消する事でリンパ液の流れをスムーズにする事が出来ます。
この詰まりをほぐすのに適している方法が押すという行為です。
押すといっても強く押してはいけません。
指の腹を使い優しく押すことがポイントです。
またさする事もリンパマッサージではよく使われます。
リンパは皮膚のかなり浅い所にあるので、手のひら全体を肌に密着させて、なでるように優しくさする事が重要です。
では具体的に手と指の正しい使い方はどうすればよいのかというと、部位によって手や指の使い方が異なります。
まず腹部や太ももといった広い範囲をマッサージする時は、手のひらと指全体を使い大きな円を描くようにマッサージすると良いです。
腕やふくらはぎの場合は、手のひらで包み込むように優しく握って、外側に向けらせん状に回すような幹事でマッサージをしましょう。
顔や首、鎖骨等は、範囲が狭いので指2本から4本をそろえてマッサージをすると効果的です。
その際小さな円を描くとより良いです。 力はかける必要はありません。
強い圧力をかけると傷ついてしまう恐れがあるので、とにかく優しくタッチするような感じで行うようにしましょう。
リンパマッサージの正しいやり方
リンパマッサージスクールで教わる正しいマッサージのやり方ですが、大切なのは手順と方向です。
まず手順ですが、リンパの最終出口でもある鎖骨から始めると良いです。
出口部分をすっきりさせておき、徐々に遠くのリンパ節まで順番に行いましょう。
例えば最初に鎖骨のマッサージを行ったら、次に顔へ行き、脇から腕、そして鼠径部に行き、最後に足を行うというのが理想的です。
体中のほとんどのリンパは左鎖骨の下で静脈に合流して排出されます。
しかし体中のリンパが集まるという事は、裏を返すと非常に詰まりやすい場所でもあります。
そこで鎖骨から始め、各箇所をほぐすように流す事でより効果的になるので、是非試してみて下さい。
次にマッサージの方向ですが、重要なのは全身にある各リンパ節に向かって流す事です。
リンパ節は何回も言いますが、最終的に鎖骨のリンパ節で静脈に合流します。
しかし鎖骨部分にたどり着くには色々なリンパ節を経由しなければなりません。
例えばふくらはぎであれば、ひざの裏を通り、鼠径部も通ります。
その為、体の各部分にある主要なリンパ節に向かって流す事が重要です。
リンパ液の流れは一定方向に向かっている事が分かっているので、まず全体の流れを知ってイメージをしながらマッサージを行う事でより効果的になります。
つまり基本的には全て鎖骨下のリンパ節に向かうので、方向としては下から上へとマッサージを行う事が重要です。
リンパマッサージは特別な道具は要りません。
ウォーミングアップとして鎖骨のマッサージから始め、顔から脇、腕から鼠径部、そして最後に足というのが理想的です。
マッサージの方向は全て鎖骨下のリンパ節に向かうので、下から上へと行いましょう。
そして力を入れずに優しく押す事とさする事が大切です。
このようにスクールで教わる正しいマッサージのやり方を一度覚えてしまえば、いつでも手軽に行う事が出来るのでおすすめです。