手足の冷え、下半身の浮腫みや太りやすくなったなど、こういったことで悩んでいる人も多いです。
特に冬は気温も低い為、手足の冷えや、それに伴う浮腫みや肩こりに腰痛はありますが、1年を通して下腹部も手足も冷えて辛いという人も居るのではないでしょうか?浮腫みが起こるのはリンパ液の滞りが原因という事を聞いたことはありますか?
このリンパというフレーズ、耳にしたことはあっても実際詳しくは分からないという人もいます。
今回はそのリンパの働きについて見てみましょう。
意外と知らないリンパの秘密
そもそもリンパとは何か?
それは血液で出来た組織液の事です。
詳しく説明をしますと血管の外に出た血漿という成分が、リンパ管に吸収された組織液の事をリンパ液と言います。
そしてリンパ管の通り道にある節の事をリンパ節と言います。
リンパ節は全身に約600~800箇所もあると言われています。
リンパは常に一定の方向に流れ、運動やマッサージなどの外部からの刺激を受けてこの流れが促進されることもあります。
リンパ節は人によって大きさが異なりますが、1mmから25mmのそら豆の形をしています。
元々リンパ節は体のあらゆるところにありますが、得に首や脇はこのリンパ節が集中しています。
リンパとリンパ節の働き
では、リンパとリンパ節にはどんな働きがあるのでしょうか。
主な働きは2つです。
◆排せつ機能
1つ目は排せつ機能です。
排せつ機能とは、通常身体の中にある老廃物とは、静脈に取り込まれますが、静脈に収まりきらなかった場合は、リンパ管に流れます。
リンパ管に流れ込んだ老廃物を取り込んで排出させる働きをしています。
◆免疫機能
2つ目は免疫機能です。
リンパにはウイルスや細菌と戦う為の免疫というのが備えられています。
体に侵入した細菌は、リンパ節でろ過をされて全身に回るのを防ぎます。
リンパによってウイルスの侵入を防いでリンパ節で侵入したウイルスが全身に回る事を防ぐディフェンダーの役割をしています。
このリンパ節、一見すると最強の盾のように思えますが、そうではありません。
確かに身体にウイルスや細菌が侵入しないように様々なフィルターの機能を持ってはいますが、感染症によって腫れてしまうこともあります。
腫れてしまったリンパを良くするためには、内科などの専門医に症状を見てもらい、適切な薬を処方してもらうことです。
リンパ液の流れが悪くなる原因
女性に多い浮腫みや冷えですが、生活習慣によってこのリンパ液の流れが悪くなってしまいます。
◆運動不足
まず1つめは運動不足です。
リンパ液は身体の筋肉が動くことで流れるようになっているので、身体をあまり動かす習慣のないデスクワーク中心の人はリンパの流れが悪くなりやすいです。
下半身の筋肉を鍛え、適度に運動をして刺激をすることでこの症状は改善されます。
◆冷え
2つ目は女性に多い体の冷えです。
体が冷えると血液の流れが悪くなってしまい、リンパの流れも滞ってしまいます。
人間の体は体温が下がってしまうと身体の中心に熱を集めようとするため、手足が冷たくなってしまいます。
それが原因で体が冷えやすいという人は、手足のリンパの流れも悪くなってしまうのです。
◆ストレス
3つ目はストレスです。
私たちの体はストレスを感じると交感神経が優位に立ちます。
すると体は緊張してしまう為血管が収縮し、それによって体全体の巡りが悪くなってしまいます。
ストレスをため込まずリラックスをして副交感神経を優位に立たせることがポイントです。
改善するには
では、この流れを改善するためにはどういった生活を送ればいいのでしょうか。
それは2つあります。
〇水分をしっかり摂る
まず1つ目は水分をしっかりとる事で老廃物は外に排出されやすくなります。
リンパマッサージを行う前も水分をしっかりと摂取をするとマッサージ効果をより高くしてくれます。
日ごろから積極的に水を摂取しましょう。
ただしお茶は利尿作用があり体に必要な水分を外へ出してしまいます。
お茶ではなくミネラルウォーターを摂取しましょう。
〇和食を中心とした食生活
2つ目は和食を中心とした食生活を送る事です。
主にリンパの流れを良くする食べ物は野菜、豆類に海藻類、魚介類です。
これらを普段の食事の中で積極的に補うようにしましょう。
生きていくうえでも欠かせない大切な器官です
私たちの生活環境の中で、ウイルスも細菌も空気中にはたくさん浮遊しています。
これらは呼吸とともに体内へ侵入し、感染症を引き起こそうとしますが、リンパでそのウイルスや細菌をろ過して体外へ派出しようとしているため、健康的な毎日を送ることが出来ます。
しかし、運動不足や塩分の多い食事内容、水分の不足によってリンパ液の流れは滞ってしまい、浮腫みの原因になってしまいます。
定期的に体を動かしてみたり、冷たい水ではなく体に吸収されやすい白湯をのむ習慣をつける、洋食を中心とした食生活を送っていた人は和食中心の食事内容に変更してみるなど毎日の生活で改善できることは改善をして健康的な毎日を送れるように心がけましょう。